日々、職場や読書、動画などからさまざまな所で学びがあると思います。
果たして学習した内容をどれだけ仕事に活かせているでしょうか。
学んでいるときはよくわかった、でも仕事で再現しようとしたらよくわからなかった。
学んでいるときは楽しかった、でも1週間後にはほとんど忘れていて覚えていなかった。
学んでいるときは出来ると思った、でも業務のなかで実践できず身につかなかった。
そんな学びを仕事に活かせず、変化、成長できない人から実践できる人へ変わるためのキッカケになればと思います。
仕事に活かせる「学び方」とは?その3つの本質
まず下記かビジネス書に登場するキーワードですが、知っているという内容を言えるでしょうか?
5W1H、5W2H、6W3H、7つの習慣、5S、PDCA、マズロー欲求5段階、QC7つの道具、
7C、3C、4P AIDMA、AISAS、VRIO、SCAMPER、PEST、5フォース、PREP、SMART etc.
どうでしょうか。
中身が全部言えたかどうか? 言えた場合、一瞬で言えたでしょうか?
では言えたいえなかった問わず、仕事に日常的に使えているでしょうか?
覚えているかどうか且つ、日常的に使えるレベルまで落とし込めているかが重要となります。
知っているだけでは宝の持ちぐされで、使えていないと意味がありません。
学習のインプットには2種類あります。
①受動的インプット = 理解:聞いてわかるレベルの学習
②能動的インプット = 使用:自ら再現できるレベルの学習
今までの学習は受動的インプットで良しとなっていないでしょうか。
例えば受験の英語学習でいうと少し前までリスニングの学習は少なく、読み書きできれば良いという勉強でした。
まさに受動的インプットで実際留学に行った場合、全く話せないという状況になってしまいます。
よって ”使う” というところまで念頭において学習しないといけません。
(テストやTOEICで良い点数を取ることが目的になってしまっているのです)
一方的にインプットし続ける学習は楽なんです。
ある意味、映画と同じで娯楽です。
学習を投資と捉えて能動的インプットにもっていかなければなりません。
1. 要点を3つ以内にまとめる
どうすれば学びを記憶に留め、実践を積み上げ身に付けることができるのか?
たくさんの情報を全て頭に入れることはできませんので、 情報を整理し要点を大きく3つの項目にわけて覚えることです。
その上で現状がどの項目に当てはまるのか選択し内容を深堀して行きます。
それだけでも記憶の負担が減ります。
2.「動詞」レベルの学びを「動作」レベルに変換する
どうすれば目的を意識して動けるようになるのでしょうか?
ここでは2つのキーワードで考えてみます。
動詞 ⇒ 聞いても行動に移せない表現
動作 ⇒ 聞いて行動に移せる表現
(動詞の例)
・お客様目線で考えよう。
・相手の立場に立って考えよう。
・仕事では優先順位をつけることが重要。
・周知徹底、浸透が大事。
・もっと考えろ、徹底的に考えろ。
仕事のコミュニケーションには上記の言葉が頻繁に使われています。
いわば抽象的で何をすればよいかわからない言葉です。
日本には共通理解といった、わかるだろう、わかってくれるだろう、といった思い込み文化があります。
相手に動いてほしい時は、このような文化を取り払って話をすることが大切です。
要は ”自分なりに具体的にこうすれば行動に移せるということを考える” ということです。
目的を細分化し具体的にどう行動するのか紙に書いて繰り返すと良いでしょう。
3. 自己完結型学習より他者説明型学習
自己投資で成果を出せる人、消費・娯楽で終わる人 2人を分けるものは何でしょうか?
それは ”人に聞かれた時に説明できるレベルでインプットしてるかどうか” ということです。
これはトヨタの働き方の基本で、 いつも人に端的に説明できる(紙1枚に収まる)レベルまで考え抜いて働くためと言われています。
例えば打ち合わせで説明する場合、忙しい中 pptで数十枚の説明資料はやめてくれと言われます。
そうなると資料1,2枚(A4、A3サイズ)にまとめての説明が望まれるわけです。
そのためには何故こういう問題が起きているのか、これからどうするべきかということを徹底的に考え抜いて結論を1枚にまとめなければいけなくなります。
普段日頃から、こういった考えをしているため上司に急に呼ばれ説明を求められても端的に答えられるのです。
このように人に端的に説明できるレベルまで考え抜いて学ぶことで、頭に深くインプットされます。
学ぶときは意識して考え抜き、端的にまとめる習慣を身に付けることが重要です。
以上です。
参照・参考図書:トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術(著作)浅田すぐる
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