どんな相手にも印象を残し、良好な関係を築いて成果を出し続ける「聞く」をベースとしたコミュニケーション方法をお伝えします。
特に営業、フリーランスの方で仕事の商談、交渉などで印象を残せずビジネスに繋がらない壁を突破できない方におススメです。
まず通常相手に印象を残してもらおうと話続けることをしてしまいがちですが、聞くことを通して印象つけることが大切です。
相手はあなたの話を聞きたいともちろん思いますが、ずっと話を聞き続けることは苦痛でもあります。
よって聞くことをベースに相手に不快感を与えることなく良好な関係を築くことがベストということになります。
積極的な聞く姿勢
相手に気持ちよく話してもらい「自分の考え」もさりげなく伝え、信頼関係を築きながら自分の目的を実現する。
実践するには下記3段階を踏んで進めていきます。
1.準備
どんな仕事にも最終目的があります。
そこに達するには、まず何をしなければいけないでしょうか。
初対面の人といきなり交渉が成立するわけはなく、一歩として名前と顔を覚えてもらう。
交渉前に自分の上司に考えを伝え、やりたいことを理解してもらう。
意見やアドバイスをもらう。ということからでも良いのです。
最終目的に急がなくてもよく、少しでも前進すれば良しとする心構えでいましょう。
(小さな目標を積み重ねるイメージです) 必死になるほど相手は警戒し惹いてしまいます。
本音、思いが顔ににじみ出て相手に見透かされるものです。
戦略として最終目的と現状位置のGapを確認しゴールまでのロードマップ(計画)を作成することが必要です。
また情報収集は7割程度にしておきます。
これは先入観を持たず会うことで率直な質問が出来、相手にも安心感を与えることにもなります。
2.本番
まず心構えとして下記のような想いを忘れないようにしましょう。
- 相手に興味をもつ
- 出会いを大切にする
- 自分を知ってもらう
- 素を見せることを恐れない
(傾聴)
自分の話を聞いてくれる人は好意をもつものです。
自分の承認欲求を満たすということは人間の本能であり重要なことです。
話に対して頷いて、あなたの話を聞いてますよ、同感ですよと態度で示してあげると口下手や無口でな相手でも好感をもってくれます。
特に日本人は無表情で無反応で聞いてるのかわからない人が多いです。
相手にマイナスイメージを持たれることは言うまでまなく、話が進まず交渉事も上手くいきません。
しかし傾聴だけでは ”いい人だったね” だけで終わってしまいます。
(問答)
この人じゃないと駄目だ、この人から買いたいと思わせるには相手の印象に残るような筋肉質な質問を考える必要があります。
下記項目に沿った質問を考え準備しましょう。
・相手に刺さるテーマ
・他とは違う切り口
・自分の強みとの関連付け
勉強になった、新たな気付きになったといった、この人に会うことでメリットがあると思わせることです。
また二回目に会うと信頼度が増すと言われます。
名前で呼ぶなど二度目に会ったような感覚で問答すると良いでしょう。
~参考~
「環境設定」
相手から話を引き出す場合、環境が大切と言われています。
・楽しい明るい情報を引き出す場合は窓のある明るい部屋
・公に出来ないような情報を引き出す場合は窓のない暗めの部屋
また相手の好きな飲み物、食べ物を準備すると更に効果的です。
「質問に自己アピールを混ぜる」
アピールは議論が深まる質問が良いです。
☆**について、どう思いますか。
⇒ 私は**いついてXXと思いますが実際のところ、どうなんでしょうか?
さりげなくアピールする場合、
☆私はTOEICで900点を取っています。
⇒ 最初は400点だったのですが、頑張って900点まで上げることが出来ました。
Kさんはどうやって点数を取れるようになったんですか?
実は自分も英語が喋れますよと、さりげなくアピール出来るわけです。
自分の言い切りで終わらせず相手にボールを返すことが大切です。
ようは言いたいことを「疑問形」にすることです。
3.フォロー
・今日一日の感想を述べる。
・有意義な時間であった、感謝を述べることを忘れないことです。
次いつ会えるかわからない場合でも、次回に繋げることを意識しましょう。
良い時間を共有できたのであれば、いつしかまた会いたい、何かあった場合あの人に頼もうと思うものです。
一番印象に残るのは最後の場面です。
気を抜かないようにしましょう。
終わりよければすべて良し。
以上です。
~トレーニング~
相手に聞くことを通して印象付けるための実践トレーニングです。
- 相手の長所を5つ見つける
- 相手に提供できるメリットを5つ考える
- 相手と会う前にも目標と話しの流れを考える
- 自分と違う立場で意見を考える
- 主語と述語を考えて質問を作る
- 1つの言葉を色々な言い方で表現してみる。
参照・参考図書:アクティブリスニング なぜかうまくいく人の「聞く技術」(著作)谷本有香
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